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MPEG2-TS から MPEG2-PS への変換


TS→PS変換について教えて


MPEG2-TS→MPEG2-PSの変換は無劣化で行うことができます。
直接変換から映像・音声の分離、映像・音声の合成、音声の変換ができるソフトを紹介します。

MPEG2-TS→MPEG2-PS直接変換
VLC media player 0.9.8a

映像・音声の分離
BonTsDemux mod 10k5
TsSplitterGUI Ver1.21

映像・音声の分離・合成、BD作成
tsmuxeR GUI 1.8.8

音声の変換
WAV to AC3 Encoder 3.0


VLC media player 0.9.8a


VLC media playerを起動し
メディア→“変換・保存する”をクリックします。


次に変換したいファイル、“変換・保存する”をクリックすると、ストリーム出力というウィンドウが表示されます。


まず、出力先を指定するのに“ファイル”にチェックを入れ「参照」ボタンをクリックすることで、保存先・ファイル名を指定します。
プロファイルですが、カスタムで好みの設定を使ってもかまわないですし、所定のプロファイルを使用してもかまいません。
細かい設定を行いたいのであればカスタムですね。

MPEG2-TSからMPEG2-PSへ変換を行いたいだけであれば、
・Encapsulation:MPEG-PS
・ビデオコーデック:何もチェックしない
・オーディオコーデック:好みの音声(MPEG Audio、A52/AC3、WAV)
と設定します。

出力先の指定、設定の指定が終了すれば「save」ボタンをクリックすれば自動で変換を行ってくれます。


変換の可否
Murdoc Cutter HDTVtoMPEG2 元ファイル
地デジ
2ヶ国語放送
字幕有
不可 不可
GOPカット部分で動作停止 PSファイルでCMカット
の必要がある
PS変換が簡単にできるソフトなのですが、Murdoc Cutter、HDTVtoMPEG2等のTS直接編集ができるソフトでCMカットを行うとPS変換が正常に行えません。


BonTsDemux mod 10k5


BonTsDemux modはTSファイルから映像と音声を分離してくれるソフトです。
もともと備わっている機能は
・Demux(m2v+wav):MPEG2映像とWAV音声への分離
・Demux(m2v+aac):MPEG2映像とaac音声への分離
ですが、設定を追加することで
MPEG2-PS、XVID、H264、ipod、PSP、DVD
等への変換にも対応しています。

インストールはファイルを展開するだけで実行できますが、Microsoft Visual C++ 2005 SP1が必要になるので、これはインストールしておく必要があります。

ファイルを読み込ませるには、入力TSファイルの右側にある“参照”をクリックしてファイルを選択します。
ファイルを入力させるとビデオ出力ファイルに自動でフォルダ・ファイル名が指定されますが、出力先を変更したいのであればこの右側にある“参照”をクリックすることで出力先・ファイル名を指定することができます。

・エンコード方式:行いたいエンコード方式を設定する。
・音声出力形式:Stereo、主音声、副音声、強制5.1ch(aac)、強制5.1ch(split)(wav)
・Video Frame補完:地デジの使用に適している。但しフレームレートが29.97fpsの場合のみ。

通常のステレオ放送ならば音声出力形式はStereoのままでいいですから、特に設定するところもないと思います。

ステレオ2ヶ国語放送で音声を主音声(ステレオ)と副音声(ステレオ)に分離したい場合、「音声ES」を“0”から“1”や“2”にすると出力できます。このとき音声出力形式は“Stereo”のままです。

一部の2ヶ国語放送は右側が主音声、左側が副音声などと別れています。この場合に音声出力形式の主音声・副音声を使います。

尚、強制5.1chはaac出力となりますが、バグがあるようでエラーが発生し変換が停止するようです。
5.1ch出力をしたいのであれば強制5.1ch(Split)を行うことで5ch分のwavファイルが出力されます。これを後処理を行うことで5.1ch化できるようになります。

エンコード方式は初期設定でも十分使えますが、DVDサイズへ変換したいという場合は、BonTsDemux mod 10k5のフォルダの中にあるcap_sts_sea.iniへ下記を追加することで機能が拡張します。

DVD_1h =-target ntsc-dvd -b 8000k -aspect 16:9 -acodec ac3 -ar 48000 -ab 192k -vol 256 -y
DVD_1h_EXT =mpg

DVD_2h =-target ntsc-dvd -b 4600k -aspect 16:9 -acodec ac3 -ar 48000 -ab 192k -vol 256 -y
DVD_2h_EXT =mpg

DVD_3h =-target ntsc-dvd -b 3050k -aspect 16:9 -acodec ac3 -ar 48000 -ab 192k -vol 256 -y
DVD_3h_EXT =mpg

DVD_4h =-target ntsc-dvd -b 2200k -aspect 16:9 -acodec ac3 -ar 48000 -ab 192k -vol 256 -y
DVD_4h_EXT =mpg

-bの後ろの8000kとか4600kがビットレートになりますので、状況に合わせて使用すればいいでしょう。

尚、PS変換を行う場合、エンコード形式に「MPEG2PS」があるのでこれを選択してしまいがちですが、これではbuffer over flowが大量発生してしまったり、変換がうまくいかない場合があります。

出力の可否
Murdoc Cutter HDTVtoMPEG2
地デジ
2ヶ国語放送
映像分離
主音声
wav出力
副音声
wav出力

m2vとwav(主音声と副音声)の出力が終わったら、音声がwavで良いのであればこのまま、ac3へ変換したいのであればWAV to AC3 Encoder 3.0を使用します。


TsSplitterGUI Ver1.21


TsSplitterはTSファイルについて様々なカットを行うことができます。
HD映像のカットの有無、SD映像のカットの有無、音声チャンネルでの分離などが行えます。
たとえばMurdoc Cutter、HDTVtoMPEG2でカットしたTSファイルがVLC media playerでPS変換が行えない場合、これで前処理を行うことでうまくいく場合があります。

このソフトは自分が行いたい項目が決まり設定さえ決まれば後はファイルを読み込み出力するだけです。このソフトはReadmeが付属しているのですが、ここではその補足をしたいと思います。
尚、□と○のチェック項目がありますが、
□:複数の資格をいくつもチェックすることができる
○:連続する○ではチェック無しもしくはひとつのチェックしかできません。

入力ファイルの指定は右上にある“参照”をクリックすることで指定することができます。尚ファイルは複数選択することができます。

ファイルを出力する場合は右下にある“変換”をクリックすることで出力することができます。

・EPG情報を残す:チェック推奨
TsSplitterでは「-EIT」というオプションとなっていますが、EPGはEITの情報をもとに作られます。
字幕情報が含まれているためチェックを入れることを推奨しています。

・ECMを残す
スクランブル解除の際に用いられる鍵情報、スクランブル機能の制御が含まれます。B-CASカードでMULTI2復号をしたファイルでは特に必要ありません。

・EMMを残す
契約情報や暗号を解くための鍵情報が含まれます。とくに必要ありません。

・HD映像を残す:チェック推奨
殆どの放送はHD映像になっているためチェックを入れ残します。

・SD映像すべてを残す
デジタル放送波には現在のところ極少数ですが1〜3波のSD映像が含まれることがあります。HD映像のみで放送されているのならばチェックを入れる必要はありません。

・SD(1)映像を残す
放送波にSD映像が含まれなければチェックを入れる必要はありません。複数映像波放送の場合のみ対象。

・SD(2)映像を残す
放送波にSD映像が含まれなければチェックを入れる必要はありません。複数映像波放送の場合のみ対象。

・SD(3)映像を残す
放送波にSD映像が含まれなければチェックを入れる必要はありません。複数映像波放送の場合のみ対象。

・ワンセグ映像を残す
携帯などのために含まれているH264映像を残す場合はチェックします。殆どの場合チェックを入れる必要はありません。

・CS放送の分割を行う
CS放送を処理する場合このチェックを入れないと正しく出力できません。

・NULLパケットの除去のみを行う
中身が含まれていない情報のみを削除します。

・出力先を指定:チェック推奨
処理を行うファイルの出力先を指定します。HDDが2個以上ある場合に入力するファイルが置いているHDDと出力するファイルのHDDを分けることで処理の高速化を行うことができます。

・バッファサイズを指定
処理を行う際にメモリに入力する情報の一部を溜めることでHDDのアクセスが集中した場合でも処理の遅れを防止することができます。

・現在の設定内容を保存する
HD映像のみを残す、ワンセグ映像を残すなどの設定を残す場合に使用します。

・番組情報で分割する

・番組情報及び、PMT情報で分割する

・PMT情報で分割する
・分割する際に糊代を付加する

・音声チャンネルで分割(1)

・音声チャンネルで分割(2)

・音声チャンネルで分割(3)

・GOPリストを作成する

・GOPリストの作成のみを行う

・GOPリスト(CH)を作成する

・GOPリスト(CH)の作成のみを行う

・GOPリスト(TIME)を作成する

・GOPリスト(TIME)の作成のみを行う
・PTSを1:00:00からふり直す

・B25Decoder.dllを使用する(B25)

・B25Decoder.dllを使用する(B252)

・B25Decoder.dllを使用する(B253)
・B25Decoder.dllを使用する(EMM)

・TsselectっつぽいLOGを表示する

・TsselectっつぽいLOGを表示しファイルに出力する
・ファイル名をパス+名前+TsSplitter付加文字等合わせて255バイトに切り詰める
・ファイル名長をUnicodeとしてけいさんする

・ファイルアクセスに一定のウェイトを行う

・ほかのプログラムのアクセスを邪魔しないようにウェイトを調整する


tsmuxeR GUI 1.8.8


tsMuxeR GUI 1.8.8は映像と音声の多重化が出来、TS・m2ts・BDフォルダ出力ができるソフトです。
それだけではなく、TSファイルを入力することで映像・音声を希望するものだけ抜き出してのTS出力、映像・音声の分離もできます。

多重化

多重化するに当たり、まずは入力させる映像・音声を追加します。
ファイルの追加は「add」をクリックし随時追加したいファイルを選択することで“Input files:”に表示されていきます。
この結果は“Tracks:”に反映されます。複数音声を追加した場合に音声の優先順位を変えることができるようです。

ファイルを追加したら“TS muxing”、“M2TS muxing”、“Create Blu-ray disk”を選び“Start muxing”をクリックすれば多重化を行うことができます。

当然エンコードはしないので高速で書き出すことができます。

VLC media playerでPS変換がうまくいかない場合はこちらで処理できることがあります。


WAV to AC3 Encoder 3.0


WAV to AC3 Encoder 3.0は音声をac3形式に変換できるソフトです。
WAVとは音声の代表形式のような認識で変換できる形式は、wav、pcm、raw、bin、aiff、aif、aifc、avcと多岐にわたり、たとえばBonTsDemux mod 10k5でTSファイルから音声をwav形式で分離したものをac3へ変換することができます。

変換は“Add files...”をクリックしてファイルを選択したら“Encode”をクリックするだけです。
出力先を指定したいのであれば、“Encode”の左側にある“...”をクリックして出力先を指定することができます。

5.1ch合成


BonTsDemux mod 10k5でaac形式の5.1ch出力にバグがあるため、5.1ch ac3出力出力する場合ちょっと手間がかかります。
まずは、BonTsDemux mod 10k5で強制5.1ch(Split)を選択し各chをwav出力します。
次にこのWAV to AC3 Encoderで“MUX Wizard...”をクリックすると上の画面が出てきます。

この画面で各chのwavファイルを選択することで5.1ch aacをいったん分離することで5.1ch ac3に変換することができます。